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新型肺炎拡大、マスク品薄に 県内ドラッグ店など まとめ買いも

欠品も出始めているドラッグストアのマスク販売コーナー=金光薬品さんすて倉敷店

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、岡山県内のドラッグストアやスーパーなどではマスクが品薄になってきた。店頭では、まとめ買いする中国人観光客の姿も目立つといい、購入数に上限を設ける店もある。

 県南部に27店舗を展開する金光薬品(倉敷市鶴形)は、先週末からマスクの販売が伸び、商品によっては1日の売り上げが例年の約10倍という。5万円を超えるまとめ買いもあり、在庫が減ってきたため、29日から1人当たりの購入数を3点までに制限した。

 仕入れ担当者によると、問屋も調達量が限られるため、発注量を調整するよう依頼があったという。「今年は花粉シーズンが平年より早く、書き入れ時にマスクを提供できない事態になりかねない」と危惧する。

 スーパー経営の天満屋ストア(岡山市北区岡町)では今週に入り、マスクの売れ行きが前年同期の2倍程度に増えた。大型店では大量購入の客も目立ち、半数以上の種類で品切れ状態という。

 担当者は「大手メーカーのマスクは入荷しづらくなっている。若干の余裕があるプライベートブランド商品を買ってもらうしかないが、いつまで持つか分からない」と話す。

 家電量販店のビックカメラ岡山駅前店(同駅前町)でもマスクが例年より売れており、同じ種類の商品は3点までとする制限を21日から設けている。

■従業員もマスクで接客―岡山県内の小売店

 新型肺炎の感染を予防するため、岡山県内の小売店ではマスクを着用して接客する動きが広がっている。

 天満屋(岡山市北区表町)は、従業員が売り場で着用する際は原則として届け出が必要としているが、2月末までの特例措置として、全店舗で届け出なしで認めている。岡山高島屋(同本町)、ドラッグストアや調剤薬局の金光薬品(倉敷市鶴形)も同様の措置を取っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年01月30日 更新)

タグ: 感染症

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