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インフルと同じ予防対策徹底を 新型肺炎で県保健福祉部則安参与

「まずはインフルエンザと同じ予防対策を徹底してほしい」と話す則安参与

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が日本を含め世界各地に広がっている。岡山県内でも患者の発生が懸念される中、県で対策を担う則安俊昭・保健福祉部参与は「インフルエンザと同じ予防対策を徹底することが重要」と呼び掛けている。

 ―国内でも感染者の報告が相次いでいる。

 県内でもいつ発生してもおかしくないという認識を持つべきだ。高齢者や慢性疾患を持つ人が重症化しやすいとの報道もある。症状などの詳細は明らかになっていないが、まだワクチンも治療薬もないため、予防対策がより重要になる。通常のインフルエンザ対策が新型コロナウイルスの感染を防ぐことにも直結すると認識して実行してほしい。

 ―具体的には。

 外出する時は人混みを避け、自宅に戻ったら必ず手洗いをすることが第一。手指消毒用のアルコールを使うのも有効だろう。抵抗力を高めるため、十分な睡眠とバランスの取れた食事を取ることも大切になる。せきやくしゃみが出るなど体調を崩した時は、マスクを着用するなど「せきエチケット」を心掛けてほしい。

 ―発熱やせきなどの症状が出た場合の対応は。

 武漢市への渡航歴があったり、同市から入国した人に接触したりしている場合は、まず保健所に連絡してほしい。そうでなければ、インフルエンザなどの可能性が高いので、かかりつけの医療機関を受診すればよい。ただ、念のため、事前に電話して症状などを伝えてから受診することが望ましい。

 ―状況は刻一刻と変化している。

 県としても国などからの情報収集に努め、ホームページや感染症情報センターのメールマガジンなどで引き続き県民に注意喚起していく。過度に不安を感じる必要はないが、国や県などが発信する正しい情報に基づいて冷静に対応してほしい。

   ◇

 県は新型コロナウイルスに関する相談窓口を設けている。健康推進課(086―226―7331)のほか、県内各保健所でも受け付けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年01月31日 更新)

タグ: 感染症

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