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第16回 竜操整形外科病院 背骨のエキスパート 今井医師 40年余で執刀4000例

今井健医師

 今井健医師(68)は足腰の痛み、しびれを起こす腰部 脊 ( せき ) 柱管 狭窄 ( きょうさく ) 症や 椎間板 ( ついかんばん ) ヘルニアなど背骨の治療を四十年余、専門としてきたエキスパートだ。

 日本 脊椎脊髄 ( せきついせきずい ) 病学会認定の指導医で、これまでに執刀した手術は四千例に上る。岡山大卒業後、同大講師や国立岡山、岡山労災病院勤務をへて、同大で同僚だった角南院長と竜操整形外科病院を創設した。

 今井医師が執刀する手術で多いのが、タレントのみのもんたさんも患った腰部脊柱管狭窄症。老化で背骨の中の脊柱管という神経の通り道が狭くなり、中の神経を圧迫する。患者は五十代から七十代に多く、高齢化に伴い増えている。

 軽症の場合、痛みを和らげる神経ブロック注射やコルセット装着、運動療法などで改善するが、激しい痛みや排尿障害を伴う重症は狭窄部分を広げる手術を勧める。「神経の圧迫が長く続くと、手術しても回復しないことがある。早期治療が重要」。治療法の見極めに豊富な経験が生きる。

 「脊椎は神経に近く危険な個所。手術によるまひを起こさないため、医師は慎重すぎるくらいがちょうどいい」。同病院の外来部門を担う「りゅうそうクリニック」院長も務め、週五日の外来診察をこなしている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年05月27日 更新)

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