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旭川荘ミュージックアカデミーが初参加  おかやま国際音楽祭でぬくもりのハーモニー

初の演奏を披露した「旭川荘ミュージックアカデミー」のメンバー

 障害のある中高校生らが一年前に結成した“ミニオーケストラ”「旭川荘ミュージックアカデミー」が十一日、岡山市石関町の県総合福祉会館で開かれた「おかやま国際音楽祭」の市民発表会に参加した。本格的なステージは初めてだったが、メンバー全員が精いっぱいの演奏を披露し、聴衆から温かい拍手が送られた。

 メンバーは、肢体不自由児施設・旭川療育園と知的障害児施設・旭川学園(ともに同市祇園地先)の中学、高等部の生徒を中心とする十七人。チェロ、トランペット、アルトサックスなどで「まっかな秋」「もみじ」など秋の童謡メドレーと「威風堂々」の二曲をくらしき作陽大の学生との合同で演奏。バイオリンが持てない生徒は補助台を使って弾き、ボランティアに譜面をめくってもらうなど助けを受けながら、ぬくもりのあるハーモニーを響かせた。

 同アカデミーは昨年十月、「音楽を通じて自己表現を目指そう」と、同荘と交流のある世界的バイオリニスト五嶋みどりさんが理事長を務めるNPO法人「ミュージック・シェアリング」(東京)の提案を受け発足。同市内の企業の支援で楽器を購入し、同大音楽学部の学生が指導。同音楽祭への参加を目指し、週二時間の練習を重ねてきた。

 施設内を除けば初めての演奏会参加だったが、ピアノを担当した同学園の赤沢吉明君(15)は「緊張して間違えたが、拍手をもらえて気持ちよかった」とにっこり。

 同療育園の古市亮君(18)は「聴いた人に喜んでもらえ、頑張って練習してきてよかった。トランペットがもっと上手になりたい」と話していた。

  
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年10月12日 更新)

タグ: 福祉子供

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