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新型コロナ、県内感染確認9人目  岡山市20代女性は米国に留学

 岡山市は3日、市内で新たに2人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。60代男性と20代女性で、いずれも軽症という。市は男性は出張先の東京、女性は留学先の米国で感染した可能性があるとしている。岡山県内での感染確認は9人、同市では4人となった。

 市によると、男性は中区に住む経営コンサルタント業者で、3月18~20日に岡山桃太郎空港発着の飛行機で1人で東京に出張した。帰岡後の23日に発熱して翌日に治まったが、30日に再度発熱し、2日夜のPCR検査で陽性が判明した。19日には東京都内でカラオケ店とバーを訪れたという。

 同居の家族3人を濃厚接触者として検査し、いずれも陰性だった。他に従業員3人と27日に利用した岡山市内のリラクセーション施設店員1人が濃厚接触者とされ、4日にも検査する。男性は23~30日に赤磐、倉敷市と里庄町の事業所を仕事で訪問しており、他の接触者の把握も急ぐ。

 一方、女性は3月20日に留学先の米国から成田空港を経由して新幹線などで帰岡した。4月1日に発熱し、2日に市内の帰国者・接触者外来を受診。3日の検査で陽性と分かった。帰岡から発症までは主に自宅で過ごしたという。現時点で濃厚接触者とみられるのは同居の50代母、20代妹、70代祖母の3人で、4日にも検査する予定。

 記者会見で大森雅夫市長は同市内の感染者が4人となったことについて「感染経路が分からない患者が多数発生している状況ではないが、感染者が多い地域に行くことは避けてもらいたい」と述べた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年04月03日 更新)

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