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第19回 チクバ外科・胃腸科・肛門科病院 竹馬浩理事長 痔の手術 総計3.7万人超

竹馬浩理事長

 お尻の痛みや出血に悩んだ人は、少なくないだろう。 痔 ( じ ) のような症状でも実は大腸がんだったということもあり、気後れすることなく早期受診が大切になる。チクバ外科・胃腸科・ 肛 ( こう ) 門科病院は、痔の治療を開院以来の伝統とし、内視鏡を使った大腸の検査・手術も積極的に実施。根本治療がまだ見つかっていない 潰瘍 ( かいよう ) 性大腸炎とクローン病の診療にも取り組むなど、肛門や大腸に関する専門医療機関だ。


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竹馬浩理事長


 肛門や大腸を診る専門病院として、一九七二年に設立しました。

 大腸がん検査を担当していた勤務医時代、痔の患者が多いのに気付きました。当時国内では治療研究が進んでおらず、「患者に痛みを与えずに治したい」と考えたのが設立のきっかけです。これまで総計約三万七千五百人に痔の手術を行い、岡山県外からも患者が来院します。

 一九八二年に瀧上隆夫院長が米国に留学。当時最先端の大腸内視鏡の操作技術を持ち帰って以来、内視鏡を使った検査や 腫瘍 ( しゅよう ) 切除にも力を入れています。大腸のほか胃も含めて内視鏡検査数は現在、岡山県内最多クラスと言えるでしょう。

 医療への満足度を高めるにはアフターケアも大事。入院患者の退院後、アンケートはがきを返送していただき、悩みや相談事があれば返信してアドバイスしています。また、職員のレベルアップも不可欠で、医療職、事務職を問わず専門知識の吸収に取り組んでいます。

 来年夏には、手狭な現施設の一・五倍の広さを持つ新病院が、隣接地に完成する予定です。病院のさらなる飛躍を目指してスタッフ全員、今後も努力します。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年06月24日 更新)

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