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第20回 旭川荘療育センター療育園 ボツリヌス療法 首の傾きを改善

 脳性まひ患者に対し、「ボツリヌス療法」を旭川荘療育センター療育園は手掛ける。毒素であるボツリヌス菌が主成分の薬を注射する手法で、筋肉が緊張して首が傾く 痙性斜頸 ( けいせいしゃけい ) の改善につなげている。

 注射は一回で三―四カ月間の効果があり、効き目が切れる時期を見計らい再注射する。二〇〇五年三月に始めて以来、九人に計四十一回行った。「筋肉の緊張部分を支配する神経をボツリヌス菌がブロックすることで、症状が緩和される」と赤澤啓史医師。

 同療法を行うことができるのは一定の講習を受けた医師に限られるが、同園では三人が担当。赤澤医師は「合併症として呼吸が苦しくなることも考えられるので、治療を進める上では患者や家族とよく話し合うことを心掛けている」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月01日 更新)

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