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医療崩壊阻止へ県が調整本部設置 新型コロナ 症状により搬送先判断

岡山県庁

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する事態に備え、岡山県は15日、県内の医療提供態勢の調整、整備を進める「県調整本部」を20日に設置することを決めた。患者の急増に伴う病床不足が懸念される中、症状の重さに応じて搬送先を判断するなどし、地域医療の崩壊を防ぐ。

 設置は、厚生労働省の通知を踏まえた措置。県庁9階の大会議室に事務局を置き、中谷祐貴子保健福祉部長が本部長を務める。メンバーは行政関係者のほか、集中治療、感染症医療などの専門医や患者搬送コーディネーターらで構成する。

 主な業務は、重症者らを受け入れ可能な病床を指定医療機関以外でも確保するとともに、各医療機関の病床や人工呼吸器、人工心肺装置の稼働状況などを把握。その上で患者の発生時に治療の優先順位を決める「トリアージ」を実施し、搬送手段やルートの確保、隣県との広域搬送の調整などを図る。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2020年04月15日 更新)

タグ: 感染症

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