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乳がん患者の「あげは会」発足25年目  乳がん検診啓発に尽力

あげは会が開いている乳がん患者のための相談会

 県内外の乳がん患者でつくる「あげは会」(鷺原文子会長)が今年、発足25年目の節目を迎えた。川崎医科大付属病院(倉敷市松島)を拠点に、乳がん検診の啓発活動や患者の不安解消のために相談会などを行ってきた。会員らは「これからも地道に早期発見・治療の大切さを呼び掛けていきたい」と話している。

 1985年6月、治療薬や手術後のケアについてより詳しく勉強しようと、同病院の患者らが医師との相談会を設けたのがきっかけで発足。現在は約40人が所属している。

 乳がんの予防、早期発見に関する講演会を開いたり、患者同士の親ぼくを深める日帰り旅行などを実施。さらに、3カ月に1回、同大乳腺甲状腺外科の園尾博司教授らを相談役に、同病院で相談会も開催してきた。

 8日にあった相談会には30~80代の女性25人が参加。治療薬の副作用や抗がん剤投与に関する悩みを打ち明けるなど、不安を抱える女性の心のよりどころとなっている。

 12年前に乳がんの手術を受けた鷺原会長(62)=倉敷市藤戸町天城=は特に若い女性への呼び掛けに力を入れている。「若い人たちはかからないと思いがち。乳房のしこりを発見しやすい生理後の入浴時の自己検診をぜひ行ってほしい」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年07月26日 更新)

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