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第30回 岡山リハビリテーション病院 機能回復の目標設定 柚木和太副院長 まず家庭復帰目指す

治療方針をチェックする柚木副院長

 患者が入院してくると、柚木副院長が担当の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、看護師を集め、入院時カンファレンスを開く。手足の動き、言語、認知能力、身の回りの作業で患者が可能なことなどの機能評価をし、どこまで改善させるか、機能回復訓練の目標を決める。

 「まず家庭復帰を目指し、それぞれの専門職がリハビリに取り組む。話せる、歩ける、食べられる、これができるようになればかなりの進歩です。発症後、一番良くなる時期ですから、頑張れば回復も早い」と言う。

 一カ月後再びカンファレンスを開き、訓練の効果や進み具合を把握。問題点を話し合い目標を設定する。訓練法を見直し訓練続行へ。「多くの患者さんのリハビリ期間は三カ月前後。本格的で質的にも量的にも最初で最後のリハビリ。その後の生活を左右する重要な時期ですから、お世話する全員が一生懸命です」

 脳卒中専門病院で神経内科医として十年勤務した日本リハビリテーション学会認定医。「高齢社会で手術後の回復期リハビリテーションの役割が大事」と言う。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年10月07日 更新)

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