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第31回 岡山中央病院 泌尿器科 結石破砕 即日で対応

尿路結石の治療で使われる結石破砕装置。ほとんどが日帰りで治療を受けることができる

入江伸副理事長

 泌尿器科は開院当初からある代表的な診療科だ。尿路結石の治療には、早くからESWL(体外衝撃破砕術)を導入している。結石破砕装置によって発生させた衝撃波を、体内の結石に収束させることで、結石を破砕する治療だ。

 年間七百五十人前後を治療する。二〇〇七年は七百四十七人(破砕回数は計千五百三十八回)。うち96・9%の七百二十四人が治療を終えると帰ることができる日帰りだった。「痛みを訴えて外来で来られたら、即日(月―金曜)で対応する」と入江伸副理事長。

 尿路結石は食生活の欧米化が影響し増加傾向だ。「水分の摂取が少なかったり、大食漢であることや寝る前の食事など」(入江副理事長)が原因とされる。

 尿路性器がんの新患者数は、〇七年が百五十人。このうち、高脂肪食や年齢が高くなるにつれて増える前立腺のがんは、半数以上の八十八人と最も多い。 膀胱 ( ぼうこう ) がんが四十二人と続く。

 〇七年の前立腺の手術は、前立腺がん全摘除術が三十四人、前立腺肥大症の経尿道的前立腺切除術(TUR―P)は三十二人。生検は百六十五人だった。膀胱がんの内視鏡手術は百十四人、全摘除術は七人だった。

 岡山中央病院で前立腺を全摘した患者の会があり、年に一、二回集まり情報交換などをしている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年10月21日 更新)

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