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医療チーム災害派遣で協定 岡山県、日赤と4拠点病院

協定書を交わした各病院長と石井知事(右から3番目)

 地震などの被災地や大事故の現場に駆け付け救急治療に当たる医療チーム「DMAT(ディーマット)」を持つ日赤岡山県支部と県内四つの災害拠点病院は26日、出動に関する協定書を県と締結した。「おかやまDMAT」として県の要請に基づいて出動、現場での治療や病院の支援などの活動を行い、救命率向上や被災者らの後遺症の軽減を図る。

 DMATは阪神大震災を教訓に国が2005年から養成を開始。専門訓練を受けた医師、看護師、業務調整員の5人程度でチームが編成され、県内では川崎医科大付属病院(倉敷市)が4、日赤県支部と津山中央病院(津山市)各3、岡山済生会総合病院(岡山市)と倉敷中央病院(倉敷市)各2の計14チーム(約70人)が誕生している。これまでに出動実績はない。

 県医療推進課によると、15人以上の傷病者が見込まれる災害や事故などで県が出動を要請する。他の都道府県からの派遣要請にも応じる。旅費などの経費を県が負担。同様の協定を結んだのは中国地方では山口、島根に次ぎ3県目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年04月27日 更新)

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