文字 

第35回 児島中央病院 田辺秀幸院長 珍しい歯科口腔外科

田辺秀幸院長

 運営する財団法人は一九五四年の設立。八一年に現在地に移転、開院した。回復期リハビリテーション病床四十九床を含めベッド数は二百三十一床。内科、外科、脳神経外科、耳鼻 咽喉 ( いんこう ) 科、小児科など常勤医十六人と非常勤医三十三人で、救急から慢性期までできる限り幅広く治療している。

 中小病院で珍しいのが歯科口腔外科。口腔外科専門医を含む三人の歯科医が一般歯科から、歯周病治療や親知らずの抜歯、あごの骨折など全身麻酔が必要な手術にも応じる。

 リハビリテーション科では理学、作業療法のほか、言語聴覚士が高次脳機能評価を年百件以上行う。脳損傷などで体は問題はないのに言語、記憶など知的能力が障害される高次脳機能障害の診断が目的。生活の支障は大きいのに、外見では分かりにくく、適切な治療につなげている。

 診療では今や大学、専門病院や診療所との連携が欠かせない。二〇〇〇年に設けた医療対策科(現・地域医療連携課)で専任スタッフ三人が入院受け入れや退院後の療養の道筋をつけ支援する。お年寄りの介護施設からの相談も多い。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年11月25日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ