文字 

第43回 高梁中央病院 リハビリ 家庭復帰をサポート

患者の家庭復帰をサポートするリハビリテーション科スタッフ

 迅速的確な初期治療と並び、病気やけがからの早期回復に欠かせないリハビリ。リハビリテーション科では、急性期の治療が一段落した患者を、家庭復帰に向けしっかりフォローする。

 スタッフは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士ら十四人。入院外来合わせて一日約百人の訓練に当たる。脳血管障害によるまひ、関節痛、手術による体力低下など症状はさまざまだ。

 「家に戻るのが目標というお年寄りが多い」と理学療法士の杉本さとみ主任。起き上がり、歩行、のみ込みなどの基本的な動きや、着替え、トイレといった日常動作の習得を粘り強くサポートする。

 退院が近づくとケアマネジャーとともに患者宅に行き、手すりや段差の有無、浴槽の高さなどをチェック。必要に応じて改修をアドバイスする。

 二〇〇五年、病院は県から高梁地域のリハビリテーション広域支援センターに指定された。エリアの医療福祉関係者を対象にした研修会を定期的に企画。高齢者向けに「元気体操」を考案し、普及を図っている。

 杉本主任は「寝たきりの人がいない元気な地域になるよう、みんなでレベルアップに励みたい」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年02月23日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ