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第51回 倉敷リバーサイド病院 健康管理センター 水島工業地帯を支える 年間1.8万人の心身チェック

1日約80人が健診に訪れる健康管理センターのロビー

 午前七時半、次々と来院する人、また人。といっても、この中に通院患者はほとんどいない。健康管理センターで健康診断を受ける人たちだ。

 大小二百七十の事業所で二万五千人が働く水島工業地帯。その西部に位置する倉敷リバーサイド病院は、これらの人たちの健康チェックの拠点でもある。一日八十人前後、年間約一万八千人が健診に訪れる。

 「病気の疑いが見つかったら即、病院での精密検査や診察を予約できる。必要に応じ(系列の)倉敷中央病院の専門医に診てもらうことも可能」。同センター長でもある島村淳之輔院長は、病院で健診を受けるメリットを話す。

 今年の健診利用者は昨年より三千人ほど増える見込み。三月末で閉院した三菱水島病院の利用者を受け入れるからだ。さらにセンターの全面改修も予定しており、健診部門はますます充実する。

 さらに倉敷リバーサイド病院の医師は、水島地区の企業約二十社と産業医として契約。従業員の診療や、快適な職場環境づくりにも携わる。日本有数の工業地帯をしっかり支える役割を担っている。

 「勤労者で肥満、脂質、血圧に問題のある人はそれぞれ四~五割おり、精神的ストレスを抱える人も多い。これらが病気となって現れる前に、体と心の状態を定期的に調べておくのはとても重要」と島村院長は話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年05月04日 更新)

タグ: 健康

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