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認知症サポーター育成講座実施へ 笠岡市 市長表明 講師向け独自研修も

 認知症対策について笠岡市の高木直矢市長は21日、病気についての基本知識を持ち、患者や家族を手助けするボランティア・認知症サポーターの育成が遅れていることから「出前講座を全市的に行う。講師となるキャラバンメイト養成についても市独自の研修を実施したい」と述べた。

 認知症サポーターは2005年度から厚生労働省が「100万人キャラバン」と銘打ち自治体に養成を呼び掛けている。記憶障害や感情表現の変化などの症状、患者と接する時の心構えなどの基礎知識について1時間半程度の講座を受けるとサポーターになれる。

 キャラバンメイトになるには、サポーター養成講座の進め方や認知症について医師らから専門的な研修を受ける必要がある。

 サポーター数(キャラバンメイト含む)は3月末現在、全国で約170万人。県内は約2万9千人。笠岡市は市の取り組みが鈍くキャラバンメイトの育成が進まず計47人にとどまっている。市内に認知症患者は約1700人いるという。

 このため高木市長は「認知症になっても安心して暮らせる地域づくりを推進する」と強調。出前講座▽サポーターのリーダーとなる推進員の養成▽キャラバンメイト研修▽認知症講演会の開催▽市内認知症関連施設のマップ作製―の5施策を、市包括支援センターなどと連携しながら進める。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年06月22日 更新)

タグ: 健康精神疾患

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