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岡山大病院 20代男性への執刀開始 改正法初の脳死移植

到着した臓器搬送用のケースを運び込む医師ら=10日午前9時11分、岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では10日午前8時41分、重い肺の病気に苦しむ20代男性=中国地方在住=への両肺の脳死移植手術が始まった。

 臓器提供者が入院していた関東地方の病院で摘出された両肺は羽田空港から定期航空便で岡山空港に同8時45分ごろ到着。パトカーに先導された岡山県臓器バンクの緊急車両で同9時11分に岡山大病院に届けられ、待ち構えていた肺移植チームの医師らが搬送ケースに入った肺を手術室に運んだ。

 呼吸器外科講師の大藤(おおとう)剛宏肺移植チーフを執刀医とする約30人の肺移植チームが臓器の到着に先行して、患者側の手術から開始。順調に進めば同午後7時ごろ終了の予定。

 同病院によると、男性患者は肺の中のたんがうまく出せなくなるびまん性汎細気管支炎と診断され、2007年に日本臓器移植ネットワークに登録していた。同病院の脳死肺移植は17例目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年08月10日 更新)

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