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夜間休日特別料金引き上げ 岡山赤十字病院 9月から5250円に

 夜間や休日などに救急外来を受診した軽症患者から、通常の医療費に加えて特別料金(時間外選定療養費)を徴収している岡山赤十字病院(岡山市北区青江)は16日、料金を現行から2100円引き上げて5250円にすると発表した。改定は9月1日午前0時から。

 同病院は2008年12月、過密な救急診療の患者数抑制などを目指し、3150円の特別料金を導入した。だが09年度の軽症患者は、前年を上回る約3万4300人。「救命救急センターとして優先すべき重症患者の治療に大きな支障が出ている」として、改善のため踏み切った。

 対象は、通常の診療時間(平日午前8時半〜午後5時)外で救急外来を受診した患者のうち、入院が必要な患者や他の医療機関からの紹介状持参者、6歳未満の乳幼児らを除いた軽症患者。これまで対象外だった生活保護受給者についても10月1日から徴収する。

 改定周知のため外来窓口などでちらしを配布。忠田正樹院長は「使命を果たすため、やむを得ない措置。理解いただきたい」としている。

 特別料金制度は大都市圏などを中心に一部の医療機関が実施。県内は岡山大病院(岡山市北区、1万500円)、津山中央病院(津山市、3150円)などが導入している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年08月17日 更新)

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