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岡山大病院で肺移植手術 患者の容体安定

肺移植手術を終えて会見する大藤肺移植チーフ=13日午前2時45分、岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は12日から13日未明にかけて改正臓器移植法後3例目となる脳死肺移植を九州地方在住の50代男性に行った。手術は無事終了し、病院側によると両肺を移植された患者の容体は安定しているという。

 同病院では1例目(8月10日)から約1カ月という速いペース。術後会見した執刀医の大藤剛宏肺移植チーフ(呼吸器外科講師)は「(移植が増えている報道などを見て)1週間で3人から岡山大に肺移植をしてもらいたいとの依頼があった。移植が現実的な治療として認知されてきた」と話した。

 市立札幌病院で摘出された両肺はチャーター機で岡山空港に運ばれ、12日午後7時34分に岡山大病院に到着。患者の手術は先行して同5時29分に始まり、13日午前1時59分に終了した。

 患者は肺胞の壁(間質)が線維化して酸素の取り込みが悪くなる特発性間質性肺炎。常時酸素吸入が必要な状態で、2009年5月に日本臓器移植ネットワークに登録していた。

 同病院の脳死肺移植は19例目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年09月13日 更新)

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