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がん死者 最多5298人 死因別、28年連続1位 岡山県内

岡山県内のがん死者数の推移(グラフ)

 2009年の岡山県内のがん死者数は5298人と過去最多で、死因別でも1982年から28年連続1位となったことが、県のまとめで分かった。がん検診の受診率が依然低迷しており、県は「がん征圧月間」(9月)に合わせ、予防や早期検診を呼び掛けている。

 死者数は08年より54人増加し、全死者数の27・9%を占め、同じく三大生活習慣病とされる心疾患(15%)、脳血管疾患(11・2%)を大きく上回っている。

 がんの部位別では肺(20・8%)が最も多く、胃(14・1%)、大腸(10・8%)、肝臓(10・6%)など。男女別(男3158人、女2140人)でみると、男性は肺、胃、肝臓、女性は肺、胃、大腸の順だった。

 一方、検診の受診率は08年度、最も高い肺がんで32・1%。子宮がんは21・5%、30、40代の患者が増えている乳がんは15・1%にとどまり、いずれも県が昨年策定した「県がん対策推進計画」で目標に掲げた受診率50%以上を大幅に下回る。

 県は、市町村や民間団体と連携して受診率向上に向けた啓発を強める。特に受診率が低い乳がんや子宮がん対策として、県内の美容室にちらしやポスターを配布し、女性客に受診を呼び掛けてもらう。県健康推進課は「食生活や過度の喫煙に注意し、定期的な検診を心掛けてほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年09月25日 更新)

タグ: がん

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