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新病棟13年度開館目指す 福山市民病院 がん治療と救急強化 ICUなど拡充、増床

新病棟を建設し、がん治療と救急医療の機能強化が図られる福山市民病院

 福山市民病院(同市蔵王町)は、がん治療と救急医療を強化するため新病棟を建設し、抗がん剤治療を専門に行う外来化学療法室やICU(集中治療室)などを拡充するとともに、増床する。新病棟は現在設計を実施しており、来春着工、2013年度オープンを目指している。

 市民病院は、05年4月に救命救急センターを開設し、06年に厚生労働省から「がん診療連携拠点病院」に指定された。この結果、入院患者が以前に比べ約1割増加。現在、外来化学療法室は同時に7人まで治療でき、急性期の重症患者らに対応するICUは6床、HCU(高度治療室)は18床備えるが、手狭になり、増床などが必要になった。

 新病棟は本館西側に建設し、鉄筋コンクリート6階地下1階延べ約1万4千平方メートル。現在は本館にある外来化学療法室を移転し、スペースを広げ、現在より多くの患者に対応できるようにする。ICUとHCUは現在は新館にあるが、これとは別に、合わせて12床を新病棟に設ける。

 また新病棟の病床数は129床。本館などの病床を整理統合するため、総数は現状の400床から506床に増える。新病棟の手術室は3室確保。内視鏡室は本館から移設して整備する。総事業費約40億円。7月から設計を進めている。

 施設整備に伴い医師や看護師も100人以上増やす計画。市民病院の下江正文事務部長は「がん治療と救急医療は市民病院の柱。地域の基幹病院として機能を強化し、高度で質の高い医療を提供したい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年10月05日 更新)

タグ: がん

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