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「笑顔想像してがん闘病」向井亜紀さんら講演 岡山で緩和ケア講座

がん闘病時の気持ちなどについて話す向井さん

 がんの苦痛を和らげる緩和ケアに関する市民公開講座「がんになっても、自分らしく」(野の花プロジェクト主催)が17日、岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターであり、女優の向井亜紀さん(45)らの講演を通じて市民約750人が、がんとの向き合い方を考えた。

 向井さんは2000年、妊娠と同時に子宮頸(けい)がんが見つかり、子宮の全摘手術を受けた。闘病時を「心と体が(衰弱し)死に向かって一直線に走っていった」と振り返り、「病気を治してどうしたいかや、自分の退院を喜んでくれる人の笑顔を想像することが回復のきっかけになった。幸せのイメージをたくさん持ってほしい」と呼び掛けた。

 医師の講演もあり、緩和ケアを受けながら自分らしく生きることの大切さ、家族の支え方について話した。

 同プロジェクトは岡山大大学院医歯薬学総合研究科の緩和医療学講座や社会福祉法人敬友会が中心となり、2009年春に設立。緩和医療の推進によるがん患者や家族のQOL(生活の質)向上を目的に講演会活動などを行っている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年10月18日 更新)

タグ: がんお産

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