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岡山大病院、3例目脳死肝移植へ 60代女性、家族承諾で臓器提供

 日本臓器移植ネットワークは10日、くも膜下出血で大阪市立総合医療センターに入院中の60代女性が法的に脳死と判定されたと発表した。女性は書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が脳死判定と提供を承諾した。本人意思不明での提供は22例目、脳死移植は臓器移植法施行以来109例目。

 肝臓は岡山大病院で30代男性、片方の腎臓と膵臓(すいぞう)は千葉東病院で40代女性、もう片方の腎臓は大阪市立大病院で40代男性に移植。小腸は医学的理由で断念され、ほかの臓器は家族が提供を承諾しなかった。

 岡山大での脳死肝移植は3例目で、いずれも7月の改正臓器移植法施行後。

 移植ネットによると脳死と判定されたのは9日午後10時38分。同ネットは「家族は『今の状態を続けることは、本人も望んでいないと思う』と話した」と説明した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年12月10日 更新)

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