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模擬患者使い対処方法学ぶ 岡山大病院で研修医臨床セミナー

模擬患者(左から3人目)の診療に当たる研修医(右)

 研修医の臨床技術向上を目的に「OSCE(オスキー)(客観的臨床能力試験)」を取り入れたセミナーが22日、岡山市北区鹿田町の岡山大病院で初めて開かれた。

 OSCEは、模擬患者や人形を使い、本番さながらの状況で研修医に診察・治療を体験させ、対処方法を学んでもらう試験。医療技術と患者とのコミュニケーション能力の向上に効果があることから、NPO法人・岡山医師研修支援機構と岡山大病院卒後臨床研修センターが開催した。

 セミナーには岡山県内の病院で働く研修医21人が7グループに分かれて参加。事故に遭い救急搬送された患者の対処やコンピューター断層撮影(CT)を使った診断などを行った。がん患者への告知体験もあり、参加者は真剣な表情で、言葉を尽くして模擬患者と向き合っていた。

 同センターの三好智子医科研修副部門長は「経験の少ない研修医にとって貴重な機会となったはず。今後も続けたい」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年01月23日 更新)

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