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「女性が働きやすい環境を」復職支援学ぶ 井原市民病院でミーティング

女性の復職支援などについて考えたミーティング

 女性医師や看護師らの復職支援などについて考える「MUSCATミーティング」が21日、井原市民病院(同市井原町)であり、同病院や市内医療機関の医師や看護師ら約40人が、女性が働きやすい職場環境の在り方などについて学んだ。

 ミーティングは、岡山大が医師不足解消など目指し、県の委託を受けて本年度設けた地域医療人材育成講座の取り組み。同講座の片岡仁美教授は、2007年度から始めた女性医師の復職支援事業や今後のプロジェクトについて解説し、「地域の病院に医師が復職すれば地域全体の活性化にもなる」と述べた。

 井原市民病院の非常勤医も務める岡山大病院産婦人科の関典子医師は、仕事と家庭、育児の両立について自らの体験を報告。「休みの日に5歳の子どもが朝食を作ってくれたことが一番の喜び」と話す一方、「夜勤明けのしんどさで子どもにつらく当たったこともある」と苦しい一面も吐露。「子育てで大変な時期はあるが、生きがいになる仕事があるのは幸せ」などとした。

 井原市民病院の山田信行院長は「女性の復職支援は、勤務医全体の負担軽減などにもなる」と指摘。「医療現場を担うわれわれには、地域医療の崩壊を防ぐために現場に残って仕事をしてもらう良き医療人を育てる責任がある」などと話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年02月23日 更新)

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