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小児用ワクチン2種 接種を一時見合わせ 岡山県、自治体などへ通知

 細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンなどの接種後、京都市の乳児ら計4人が死亡したことをめぐり、岡山県は5日までに、両ワクチンの接種を一時見合わせるよう県内の自治体や保健所などに通知した。厚生労働省の決定を受けた措置。

 県健康推進課によると、接種見合わせを求める厚生労働省の通知が4日夜に届き、県内自治体と9保健所・支所、県医師会に急きょメールで知らせた。5日朝には、各保健所・支所から管内の自治体担当者に直接電話で伝えた。

 岡山市保健所も5日、契約医療機関などに両ワクチンの接種を見合わせるようファクスで通知。倉敷市は接種見合わせを公表し、同市保健所が市内全医療機関に文書連絡した。

 両ワクチンは自己負担が必要だったが、国が制度をつくり、今年から県内の大半の市町村で無料化された。このため県は周知に力を入れ、子ども予防接種週間(1―7日)には県内の約390医療機関が土日も対応するなど接種の機会拡大を図っている最中だった。

 県健康推進課は「県内では接種した人に何か異常があったという事例は聞いていない。接種の再開など今後の対応は国の調査結果を踏まえて検討したい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月06日 更新)

タグ: 健康

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