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玉野市民病院の経営改善計画を報告 改革検討委 医師確保対策など明記

市がまとめた経営改善計画の報告を行った市民病院改革検討委員会

 玉野市民と医療関係者らが市民病院の在り方を議論する市民病院改革検討委員会(委員長・森田潔岡山大病院長)が10日、市民病院で開かれ、同委員会の提言書などを受けて作成した経営健全計画の報告が行われた。

 同委員会は、慢性的な医師不足などで経営が悪化している市民病院の運営を見直そうと、昨年6月に発足。12月までに4回の会合を開いて提言書をまとめ、黒田晋市長へ提出した。提言書や市民アンケートなどを受け、市が経営改善計画を作成した。

 経営改善計画では、市民病院が目指す方向性の明確化▽医師確保対策▽病院機能の強化▽市民ニーズに応える病院づくり▽経営改善策―を基本的な考え方と明記。地域医療の拠点病院として公設公営を維持し、救急医療を保持することや、中長期の入院患者に対応できる医療機能の充実や医師確保に最大限努めることを掲げている。計画期間は11〜15年度。

 10日の会合では、委員9人が参加。市民病院の担当者が4月から外科と泌尿器科の常勤医師2人が確保できたことを報告し、経営改善計画を説明した。同病院は「経常損益は12年度に黒字化する見込み」「職員一丸となって取り組みたい」などと話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月11日 更新)

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