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岡山大「地域医療学講座」初年度の活動報告 ER構築へ課題説明

ERの構築に向けた活動が報告された研究会

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科に設けられた「地域医療学講座」などは13日、初年度の活動を報告する第1回岡山ER(救急外来)研究会を岡山市内で開いた。同市が2015年度開院を目指す岡山総合医療センター(仮称)のER機能構築に向け、取り組みや課題を説明した。

 同講座は24時間あらゆる患者を受け入れるERの導入を目指し、市場晋吾教授ら救急医が市民病院(同市北区天瀬)の救急センターに勤務。日曜を除き午前8時から同0時45分まで救急対応している。

 市場教授は同センターへの救急搬送患者は月300人前後で、うちICU(集中治療室)に入る重症者が1割いることを紹介。救急部門では患者の初期診療・治療を行い、必要に応じて院内の専門科や他病院に振り分けていると説明した。また精神疾患患者への対応を課題に挙げ「他の専門医療機関との連携が重要」と述べた。

 地域医療学講座は13年度までの4年間、岡山市が総額1億3600万円を寄付して開設。ERの体制整備や、研修医の受け入れによる救急医の養成、他病院を含めた救急診療ネットワークづくりにも取り組む。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月15日 更新)

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