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花粉の飛散量 長期的には増 岡山で識者ら講演会

花粉症治療法や今年の花粉飛散量予測などが紹介された公開講演会

 花粉症予防に取り組む備讃空中花粉研究会の公開講演会「スギ、ヒノキ花粉と花粉症」(NPO花粉情報協会、山陽新聞社共催)が二十九日、岡山市駅前町のサンピーチOKAYAMAで開かれた。今年の飛散量は少なめの予測だが、専門家らは「(長期的には)飛散量は増えつつある」と注意を呼び掛けた。

 約百人が参加。花粉情報協会(東京)の村山貢司理事が、林業の不振によりスギやヒノキが切られていない現状などを挙げ、「五十年後には花粉の飛散量が現在の一・六倍になる」と警告した。

 岡山大医学部の岡野光博助教授は「花粉が少ないからといって患者が減るとは限らない」と指摘。症状ごとの治療法を紹介し「飛散前に薬を服用すれば、症状を和らげることができる」とした。

 今年の飛散量については、県内のスギ、ヒノキの植林面積や昨夏の気温のデータなどから、「例年の半分以下」との予測が報告された。公開講演会は、昨年に続いての開催。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年01月30日 更新)

タグ: 健康

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