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発達障害児を継続支援 相談ファイル作成 笠岡市教委など 成長記録や既往歴、情報共有へ

笠岡市教委などが作成した「相談支援ファイルかけはし」

 発達障害などで困り感を抱える子どもの成長記録や、医療情報などをひとまとめにする「相談支援ファイルかけはし」を、笠岡市教委などが作成した。関係する福祉機関などと連携して子どもや保護者を継続的に支え、自立を助ける。

 ファイルはA4判のバインダー。緊急連絡先や家族の状況▽障害者手帳を受けている場合は手帳の種別▽既往歴▽受診している医療機関▽福祉サービスの利用状況▽本人が楽しいと感じること―などについて書き込む用紙がまとめてあり、保護者に渡す。

 関わる教諭や施設の担当者らが学校や家庭における具体的な活動方針を記すページもあり、情報を共有することで切れ目のないサポート体制を構築する。

 保護者にとっては、年齢や症状で学校や医療機関が変わった場合に同じ説明を繰り返さなくても正確な情報が伝わるなどの利点があるという。

 当面、十数人の保護者に試行的に使ってもらい項目を精査。本年度中の本格導入を目指す。

 市教委学校教育課は「ファイル導入で、幼少時から就労するまで長期間の連続性ある支援が期待できる。子どもがスムーズに自立していける地域のシステムづくりにつながれば」と話している。

 ファイルは、市教委学校教育課と市子育て支援課、地域福祉課、備中保健所井笠支所、県立西備支援学校、知的障害児通園施設笠岡学園、井笠圏域障害者相談支援センターふぁみりあの7団体が2009年度から検討委員会をつくり話し合ってきた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年04月19日 更新)

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