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がん早期発見へ検診率50%目指す 真庭市などPRに力 夕方受診対応も

がん検診受診を呼び掛ける真庭市愛育委員=2日、市美甘支局前

 真庭市と市愛育委員会(杉本喜美恵会長)は、低迷しているがん検診の受診率向上に力を入れている。2011年度からは、のぼりやチラシでPRしたり、夕方に受診できるよう時間設定を変更し、早期発見を目指している。

 市のがん検診受診率(10年度)は、肺がん37・6%、胃がん(集団間接)7・2%、大腸がん13・6%、子宮がん12・5%、乳がん(視触診)10・6%などで、「市の目標である50%を大きく下回っている」と市。検診率は05年の合併前と比べ低下傾向にあり、県内平均より低いものもあるという。

 こうした実態を受けて、市愛育委は「検診による早期発見、早期治療が重要」として、「健やかな明日のために 検診を受けましょう」と書いたのぼり30本を新たに作り、市役所や各支局に掲げた。本年度の集団検診がスタートした5月からは各地区での街頭啓発も順次展開している。

 市美甘支局(同市美甘)には2日、のぼり2本を設置。杉本会長は「個人情報保護の流れで以前に比べ未受診者が把握できず、地域での声掛けが難しくなった」と話し、委員4人で来庁者にチラシを手渡してPRした。

 市も本年度から仕事帰りに集団検診に立ち寄れるよう夕方の時間を設定したり、受診者に他のがん検診の日程を案内するなど工夫。市健康推進課は「医療機関での受診が難しい場合は、各地区の検診も活用を」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月12日 更新)

タグ: がん健康

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