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AMDA、モンゴルで眼科医療支援 医師研修や学校設立

 国際医療ボランティアAMDA(本部・岡山市北区伊福町)は、モンゴルの眼科の医療支援に取り組んでいる。モンゴル眼科協会の医師らを日本に招いて視察や研修を行っており、同協会が人材育成のために設立を目指している眼鏡の専門学校にも協力する。

 モンゴルでは、眼鏡を作るために必要な視力検査や適切な度数を測ってレンズを決めるなど、的確な検眼を行える人材が不足。幼いころから不適切な眼鏡を使ってしまい、近視や遠視をはじめ、物が二重に見えたりする目の病気や異常を抱える人が多いという。

 こうした問題を受け、AMDAは昨年から医師を派遣して治療に当たったり、子どもたちの目に合った眼鏡を贈ったりしている。

 現在、同協会のトワーン・ブルガン会長やトゥムルチュドゥル・ゲルレー医師ら3人が来日し、岡山や東京の大学、専門学校で施設や学校の運営方法を学んでいる。ゲルレー医師は6月1日まで県内の専門学校で乳幼児の視力検査や両目で見えているかの判定方法の研修を受けるなど、検眼技術の向上を図る。

 モンゴル眼科協会は2012年をめどに専門学校の設立を目指しており、ブルガン会長は「日本で学んだことを生かし、眼科医療を充実させたい」と抱負を語り、AMDAの菅波茂代表は「要望に応じて医師を派遣してセミナーを開くなど、できる限り協力したい」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月26日 更新)

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