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新ジャガイモの丸煮ときんぴらのスピード煮

 みずみずしい野菜のおいしい時季を迎えています。皮ごといただく新ジャガイモの丸煮は、口にしたときプチッとむける皮の歯ごたえと、イモのしっかりとした食感のハーモニーが絶妙。まさに大地の恵みをほおばっているようです。

 小ぶりのイモを用意し、焦がさないようにするため底が厚めの鍋を使います。酒を入れてじっくりいためていると、やがてイモから水分が出て皮にしわができます。これを目安に、イモを転がしながら気長に火を通しましょう。

 しょうゆ、みりんも加えて煮詰めた煮汁にイモをからめると、何ともいい照りに。皿に盛り付けるときイモ、チンゲンサイとともに煮汁もバランス良く散らすと、おしゃれな一皿に仕上がります。

 野菜の皮と実の間にある栄養素も体に取り入れましょう。きんぴらのスピード煮に用いるゴボウは、泥を落とす程度に。あく抜きせずに食べると、ゴボウそのものの香りがします。体の老廃物を出し、繊維が多いので整腸作用も期待できます。

 ゴボウのほかにも、いろいろな野菜が入ったスピード煮。内臓をメンテナンスする五色を日々の食材に取り入れましょう。


■ 新ジャガイモの丸煮

<材料>(4人分)

 シャガイモ500グラム、ごま油大さじ1.5、酒大さじ2、しょうゆ50CC、みりん50CC、チンゲンサイ1束

<作り方>

 (1)ジャガイモは皮をむかない。厚手の鍋にごま油を入れ、シャガイモを弱火で約5分いためる

 (2)(1)に酒を入れてアルコールを飛ばし、ふたをして弱火でじっくり約25分いためる

 (3)(2)にしょうゆ、みりんを入れ、ふたをして火が通るまで弱火で焦がさないように煮る

 (4)煮汁にとろみがついたら出来上がり

 (5)ゆでたチンゲンサイとともに盛りつける


■ きんぴらのスピード煮

<材料>(4人分)

 ゴボウ70グラム、ニンジン20グラム、タマネギ100グラム、薄揚げ 1/2枚、こんにゃく 1/4枚、シイタケ2枚、しょうゆ15CC、ごま油大さじ1

<作り方>

 (1)ゴボウは泥だけ洗い落とし、ささがきにして水をかける

 (2)タマネギは回し切り、ニンジン・薄揚げ・こんにゃく・シイタケは千切りにする

 (3)鍋を熱してごま油を入れ、野菜を図のように重ねる。手で軽く押さえ、ふたをして蒸気が出るまで蒸し煮する

 (4)蒸気が出たら全体を混ぜ、しょうゆをからめて出来上がり
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月27日 更新)

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