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キヌサヤと厚揚げのサッと煮 パリッとした食感楽しんで

 40年以上前、結婚したばかりのわが家はなんと泥棒に入られてしまいました。生活費を取られて困っていたときに、義母が旬で安いキヌサヤをしょっちゅう差し入れてくれました。キヌサヤは卵とじが定番ですが、毎日だと面白くないし飽きてくる。そこでいろいろと考えてできたのが、安価な厚揚げと春タマネギを合わせた今回のメニュー。今でも街で袋にどっさり入ったキヌサヤを見ると、あのころのことを思い出しておかしくなってしまいます。

 調理のポイントは、厚揚げにみりんとしょうゆで先に下味を付けておくこと。今の時期のタマネギは生でも食べられるので、煮すぎてくたくたにならないようにすることも大切です。甘辛い厚揚げに、パリッとしたキヌサヤとタマネギの食感が何とも言えず、ご飯がどんどん進みます。

 15分もあればさっとできるので、忙しい女性にぴったりの料理。これから暑くなりますが、トウバンジャンを入れて大人向けにアレンジすると、ビールに良く合うおつまみになります。


<材料>(5人分)

 キヌサヤ70グラム、厚揚げ1枚、タマネギ1個、みりん20ミリリットル、しょうゆ大さじ1、だし汁40ミリリットル、水溶きかたくり粉少々

<作り方>

 (1)キヌサヤはすじを取り、厚揚げは熱湯をかけてさいの目に切る

 (2)タマネギは太めの回し切りにする

 (3)みりん、しょうゆで厚揚げを5分ほど煮ておき、タマネギ、キヌサヤ、だし汁を入れる。キヌサヤの色が変わったら水溶きかたくり粉でとろみをつける
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年06月03日 更新)

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