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がん検診や健診、自発的な受診低迷 倉敷 10年度市民調査 健診55%、がん検診30、40%台 

健康診査を受けない理由

がん検診の受診率

 倉敷市保健所は、2010年度の一般健康診査、がん検診に関する市民アンケート結果をまとめた。職場を含め、自発的に受診(予定を含む)した人は健診が55.1%、各種がん検診は30、40%台にとどまっており、市保健所は「受診率向上に向け、啓発に力を入れたい」としている。

 市保健所はこれまで自ら実施する毎年度のがん検診と健診(国民健康保険の加入者と75歳以上が対象)は把握していたが、個人的に医療機関に申し込む人間ドックや職場での受診状況が不明だったことから初めて調査。昨年11月から今年2月末まで、無作為抽出した40歳以上の5千人を対象に行い、回収率は76%だった。

 結果によると、健診は市実施分の受診が12・2%、職場28・6%、人間ドック14・3%。病気やけがの治療に伴う受診も29・9%あったが、「受けていない・受けない」は15%に上った。

 受診頻度は「毎年」が75・1%、「2年に1回」が7・9%、受診していない期間が「3年以上開いている」10・6%。これまでに一度も「受けたことがない」は6・4%だった。

 健診を受けない理由(複数回答可)は「心配な時はいつでも医療機関で受診できる」が598人と最多。「費用がかかる」(290人)、「時間がとれなかった」(258人)、「面倒」(184人)と続いた。

 がん検診の受診率は胃がん39%、大腸がん36・4%、乳がん39・3%、子宮がん37%、肺がん49・6%だった。

 市保健所健康増進センターは「健診、がん検診とも受診率はまだまだ低い。何かあってからではなく、定期的な受診を心掛けてほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月08日 更新)

タグ: がん健康

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