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発達障害、状況ひと目 岡山市が支援ファイル作製 乳幼児期の様子や現在の生活、通院書きこむ

岡山市が作った発達障害児・者の相談支援ファイル

 岡山市は、発達障害児・者が進学したり、相談機関を訪れる際の手助けとなる「相談支援ファイル」を作った。生活ぶりや通院記録などを書き込むことで相手方に状況を伝えやすくする。

 市によると、発達障害は保育園や幼稚園、学校に進んだり、児童相談所や医療機関などを訪れるたびに状況を説明する必要がある。「同じ話を繰り返し聞かれるのは負担になる」との保護者らの声を受け、市と市教委、保護者団体代表らが昨年度からファイル作りに取り組んだ。

 A4判、86ページで「プロフィール」「医療・福祉」「教育」などの7項目で構成。プロフィールは乳幼児期の発達の様子や現在の生活ぶり、医療・福祉は通院や検査、診断の状況などを記入する。

 4千部を作製。福祉事務所や保育園、幼稚園、小中学校などで希望者に配っており、市のホームページからもダウンロードできる。ファイルの愛称は、つながり(link)と、輝き(twinkle)にちなんで「りんくる」とした。製作費は194万円。

 市教委によると、発達障害の診断を受けた子どもは2010年度、市立小学校の通常学級で1161人、中学校は同276人。05年度と比べ、それぞれ3・4倍、4・4倍と増えている。

 市こども企画課は「相談機関が連携して発達障害児・者への支援に当たる上でもファイルを役立てたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月16日 更新)

タグ: 子供

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