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てんかんテーマに講座 岡山 医師「正確な情報集め対策を」

てんかんの発作による交通事故の問題などについて考えた県民講座

 てんかんについて理解を深める県民講座(日本てんかん協会県支部主催)が17日、岡山市北区春日町の市勤労者福祉センターで開かれた。

 4、5月に栃木県鹿沼市と福山市で登校中の児童の列に車が突っ込んだ事故で、運転者にてんかんの持病があったことなどを受け開催。てんかん患者の自動車運転免許取得が可能になった改正道路交通法施行(2002年)に関わった、ももの里病院(笠岡市)の森本清院長が講演した。

 森本院長は、昨年末からてんかんの発作による自動車事故が全国で4件発生したことなどを報告。「加害者の多くは発作のコントロールが不十分で、免許更新時などに病気について虚偽申告を行っていたと推測される。関係者は正確な情報を集めて対策を考えるべきだ」とした。長年の努力で得た患者の権利を後退させないために「社会に一層の理解を求めるとともに、運転者がしっかりと自己管理する自覚が必要だ」と述べた。

 市民ら約80人が参加。小児てんかん患者の水泳に対する学校の安全対策に関する講演もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月18日 更新)

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