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障害児療育に尽力 故堀川さんの功績紹介 旭川荘が追悼誌作製 職員が思い出寄せる

堀川さんの功績や人柄が関係者の言葉でつづられている追悼誌

堀川龍一さん

 社会福祉法人・旭川荘(岡山市北区祇園)は、旭川療育園名誉園長で2005年に亡くなった堀川龍一さんをしのぶ追悼誌「愛ひたすら」を作製した。親交のあった職員らの思い出話や寄稿文を掲載し、障害児の療育に尽力した堀川さんの人となりや施設への思いを紹介している。

 堀川さんは旭川荘の創設に携わり、1957年、肢体不自由児施設・旭川療育園の初代園長に就任。小児科医として県内各地で巡回診療もし、先進的な障害児の医療、療育を岡山に根付かせた。勲五等双光旭日章、山陽新聞賞、三木記念賞などを受賞した。

 追悼誌はA4判、62ページ。旭川荘の設立当初から両輪として発展に尽くした江草安彦名誉理事長らの追悼文をはじめ、元同寮らを集めた座談会の内容を盛り込んだ。

 障害児やその家族に親身に寄り添う姿や子どもたちに向ける優しいまなざし、熱心な巡回診療の様子など、それぞれが堀川さんの思い出を紹介。しんの強い、温かい人柄を懐かしんだり、健康づくりにとマラソンに励んでいたエピソードもつづられている。

 編集を担当し、旭川療育園の2代目園長を務めた旭川荘理事の小田浤さん(70)は「障害児の療育に懸命に取り組まれた堀川先生の姿が思い出される。子どもたちのために、という強い気持ちを職員たちに伝え続けていきたい」と話す。

 600部作製。関係者や関連施設、職員らに配布した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月19日 更新)

タグ: 子供

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