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ナスの辛煮とキュウリのあいまぜ 体を冷やし、酸味で食欲増進

 ナスとキュウリを使った2品を紹介します。旬の野菜を上手に取り入れて、季節に合った体づくりをしていきましょう。ごま油がからみ、とろっとしたナスの歯触り。ピリッときいた辛み。出来立てのナスの辛煮は、ホットな夏の味わい。だし汁も入り、最後に振りかけたかつお節も風味の幅を広げています。

 トウガラシ2分の1本を豆板醤(とうばんじゃん)小さじ2分の1にかえても構いません。ショウガとニンニクは一緒に使うことがよくあるので、作り置きしておくと重宝します。それぞれ同量をみじん切りにし、かぶるぐらいの酒に漬けて瓶などに入れます。日持ちするので、いつでも使えます。

 ナスの効用は、体を冷やしてくれること。暑い時季に口にすることは、理にかなっているというわけです。ナスと相性がいいものに、みそ・しょうゆなど有塩発酵食品があります。相性の良さを代表するメニューがナスのしぎ焼きですね。

 キュウリのあいまぜは、キュウリの香りがさわやか。キュウリにも体のほてりを取る働きがあります。酸味が程よい酢の物は、食欲増進に役立ちます。

 ポイントは砂糖を使わず、みりんでうま味を引き出すことと、干しシイタケを使うこと。夏場は煮込んだものを食する機会が少なくなりがち。干しシイタケを煮て加えることで、うまく摂取でき、だしにもなります。家庭では多めに煮ておいて、小分けして冷凍しておくと便利ですよ。


■ナスの辛煮

<材料>(4人分)

 ナス4本
 ごま油大さじ3
 ショウガ・ニンニク合わせて小さじ1
 トウガラシ 1/2本
 だし汁100CC
 しょうゆ大さじ2
 酒大さじ2
 みりん大さじ1
 かつお節少々

<作り方>

 (1)ナスはヘタを取って縦半分に切り、皮に細かく切れ目を入れて食べやすい大きさ(約5等分)に切る

 (2)(1)を塩水に約3分漬け、水分をふいておく

 (3)フライパンを熱してごま油を入れ、みじん切りにしたショウガ・ニンニク、トウガラシをいためる。香りが出たらナス、塩少々を入れて中火でいためる。ナスに油が回ったら、だし汁、しょうゆ、酒、みりんを入れて強火にし、ふたをして蒸気が出るまで待つ

 (4)蒸気が出たら混ぜ返してかつお節を入れ、ひと混ぜしたら出来上がり。彩りにネギを振っても


■キュウリのあいまぜ

<材料>(4人分)

 キュウリ3本
 干しシイタケ3枚
 薄揚げ 1/2枚
 白ごま大さじ2
 米酢大さじ2
 みりん大さじ3
 しょうゆ大さじ1

<作り方>

 (1)キュウリは縦半分に切って斜めに薄切りにし、塩水に約3分漬ける

 (2)干しシイタケをみりん、しょうゆで煮て千切りにしておく

 (3)薄揚げは火であぶって油をとばし、千切り

 (4)すり鉢に白ごまを入れてすりつぶし、米酢と、みりん・しょうゆ(材料に示した分量)を合わせる

 (5)(4)の中に水切りした(1)と(2)(3)を合わせて器に盛る
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年08月19日 更新)

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