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岡山大病院が脳死両肺移植 50代男性へ

 日本臓器移植ネットワークは1日、北海道の病院に低酸素脳症で入院していた30代男性が臓器移植法に基づき、脳死と判定されたと発表した。男性は意思表示カードに提供の意思を示していた。脳死臓器提供は1997年の法施行後、145例目。2010年7月の法改正後59例目。

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では1日午後5時14分、大藤剛宏肺移植チーフを執刀医とするチームが50代男性への両肺移植を開始、2日未明に及んだ。

 患者は肺胞壁に炎症を起こし、呼吸困難に陥るエルドハイムチェスター病で、10年に移植ネットに登録していた。同大病院によると「同病患者への肺移植は世界でも例がない」という。同大病院の脳死肺移植は27例目、今年に入り6例目となり年間最多を更新した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月02日 更新)

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