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脳死両肺移植が無事終了 岡山大病院 エルドハイムチェスター病患者へ世界初

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で1日夜から行われていた、エルドハイムチェスター病の50代男性=兵庫県在住=への脳死両肺移植は2日未明、無事終了した。容体は安定しており、早ければ2カ月で退院できるという。岡山大病院によると、同病患者への肺移植は世界で初めて。

 大藤剛宏肺移植チーフが執刀医を務めた手術は1日午後5時14分に始まり、2日午前3時55分に終わった。男性は2008年に肺胞壁に炎症を起こし呼吸困難に陥り、10年に日本臓器移植ネットワークに登録していた。

 大藤チーフは「エルドハイムチェスター病をめぐっては、免疫管理の困難さが想定される。免疫抑制剤の投与量を慎重に調整したい」と話していた。

 岡山大病院の肺移植は脳死27例目、生体と合わせると85例目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月02日 更新)

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