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「患者満足の追求」テーマに学術集会 津山中央病院で医療学会

近代医学の発展に貢献した津山ゆかりの洋学者について話す下山館長

 日本医療マネジメント学会の第9回県支部学術集会が10日、津山市川崎の津山中央病院で開かれ、県内の医療機関関係者ら約300人が参加し、特別講演や研究発表などが行われた。

 津山市では初の開催で、テーマは「患者満足の追求」。特別講演では、津山洋学資料館(同市西新町)の下山純正館長とトヨタ記念病院(愛知県)の稲垣春夫院長が登壇した。

 下山館長は「近代医学の発展に貢献した津山の洋学者について」と題し、津山藩医・宇田川玄随、玄真、榕菴ようあんの3人を取り上げ、日本最初の内科医学書をまとめ、数々の医学、科学用語を考案した功績を紹介。「小腸や腺など現在、使われている用語の多くが定着したのは、宇田川家の著書が当時ベストセラーになったことが大きい」などと述べた。

 稲垣院長は「利用される方々の笑顔が私たちの誇りです」と題して話した。

 「患者満足の追求」をテーマにしたシンポジウムや睡眠障害とその治療に関するセミナー、研究発表などもあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月11日 更新)

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