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ほうとう汁、切り干し大根のあちゃら漬け 根菜で身も心もほっこり

 虫の音が秋の夜長を告げるころとなってきました。暑さも一段落してくると、身にも心にもしみわたる、ほっこりとした食べ物が恋しくなります。ほうとう汁は根菜がごろごろ入り、まさにその一品。切り干し大根のあちゃら漬けはご飯がすすみそうです。

 練った小麦粉をみそ汁に入れて食べる。懐かしいと感じる世代もあれば、若い人たちにとっては新鮮に映るかもしれません。このほうとう汁は、野菜のうま味が凝縮した重ね煮のみそ汁。汁に甘みがあって、小麦粉のもちっとした食感と実によく合うのです。

 一口大に乱切りにした根菜類は、口の中で互いに存在感を主張しながらも、味は見事に調和。具にレンコンやキノコ類、鶏肉を入れてもおいしそう。練った小麦粉の代わりに、うどんなどの乾めんでもOKです。

 いった大豆の香ばしさが漂う切り干し大根のあちゃら漬けは、甘みとして砂糖ではなくハチミツを加えていることで、少しとろみも付いています。切り干し大根の戻し汁が入り、昆布やショウガの風味も効いていて素朴な味わい。

 保存がきく常備菜になるので分量は人数にこだわらず、一袋の切り干し大根を使っています。切り干し大根にはカルシウムやビタミンDが豊富です。

 
■ほうとう汁

<材料>(4人分)

 カボチャ150グラム
 ジャガイモ100グラム
 ダイコン200グラム
 タマネギ200グラム
 ニンジン100グラム
 ゴボウ100グラム
 みそ100グラム
 だし汁4カップ
 小麦粉150グラム

<作り方>

 (1)カボチャは乱切り、ジャガイモは皮をむいて乱切り

 (2)ダイコン、ニンジンも乱切り。ゴボウはささがきにして、あく抜きをしない。タマネギは回し切り(図1)

 (3)野菜を順に鍋に重ねる(図2)。大さじ2程度の水でのばした、みそも加える。さらに水100CCを入れ、ふたをして中火で煮込む。蒸気が出たら混ぜ返し、だし汁を入れて沸騰させる

 (4)小麦粉を100CCの水で耳たぶくらいの固さに練り、平べったくなるように手でちぎって(3)に入れ煮る


■切り干し大根のあちゃら漬け

<材料>

 切り干し大根1袋
 大豆20グラム
 タカノツメ3~4本
 昆布10センチ角
 ショウガ20グラム
 合わせ酢(切り干し大根の戻し汁、米酢、しょうゆ各半カップ、ハチミツ大さじ3~4)

<作り方>

 (1)切り干し大根はさっと洗い、少なめの水に戻しておく

 (2)(1)を縦横に包丁を入れて切る。かたく絞っておく

 (3)大豆をフライパンで香りが出るまでいる

 (4)ショウガは千切り、タカノツメと昆布は細く切り、合わせ酢に漬ける

 (5)(2)と(3)を(4)に加える
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月16日 更新)

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