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被災地ニーズの把握重要 岡山でセミナー AMDA医師ら報告

被災地支援の課題などが報告されたセミナー

 東日本大震災の被災地支援に取り組む国際医療ボランティア・AMDA(岡山市北区伊福町)と県立大大学院(総社市窪木)主催の「災害セミナー」が17日、岡山市内で開かれ、AMDA所属の医師ら3人が支援の課題などについて報告した。

 約100人が参加。岩手県大槌町などで医療活動に従事した高岡邦子医師は、全国から医薬品や機材が集まったが、情報や調整不足から必要な場所、時間に届かなかったケースを紹介。「刻々と変化する現地のニーズを把握した、的確な対応が欠かせない」と、コーディネート業務の重要性を指摘した。

 宮城県南三陸町で心のケアに当たった札場千絵心理士は、アルコール依存や心的外傷後ストレス障害(PTSD)になる人が増えていると報告。「いつでも相談を受け付ける体制を整えることで、周囲に支えられているという安心感を与えることが大切だ」と訴えた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月18日 更新)

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