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被災地の医師ら岡山で講演 医療支援に感謝

震災被災地での医療支援について考えた講演会

 岡山県医師会(井戸俊夫会長)は18日、岡山市中区古京町の三木記念ホールで東日本大震災の被災地から被災住民と医師を招き、講演会を開いた。講師の2人は岡山からの医療支援に感謝の意を伝えた一方、復興がなかなか進まない現状を紹介した。

 県災害医療チーム「JMATおかやま」が宮城県石巻市の避難所・湊小で活動した際、現地の自治会医療班長を務めた阿部慶吾さん(64)は、薬の保管や次々に入れ替わる医療チームへのカルテの引き継ぎに苦労したと報告。「環境が整わない中で大変な作業だったが、懸命に診察を続けた医療関係者のおかげで避難所が元気になった」と礼を述べた。

 宮城県医師会の伊東潤造会長(83)は「現地の衛生状態はまだ悪く課題は多い。復興には気の遠くなるような作業が待っている。今後も皆さんの支援が必要」と訴えた。

 岡山県医師会は震災発生直後から7月1日まで32チーム、計122人の医師、看護師らを被災地に派遣した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月19日 更新)

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