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電動車いす事故減らそう 岡山県警が研修会 福祉用具貸与事業者ら対象

電動車いすに乗り、操作上の注意や特性を学ぶ参加者

 電動車いすの交通事故を減らそうと、岡山県警は十日、福祉用具貸与事業者やケアマネジャーを対象に、電動車いすの交通事故防止研修会を岡山市御津中山、県運転免許センターで開いた。

 電動車いすの特性や操作上の注意を利用者に伝えてもらうのが目的で、五十八人が参加。電動車いすは道交法では歩行者扱いとなり、歩道を通行する▽立った状態より背が低くなるため車の運転席から見えにくく、右左折時に巻き込まれやすい▽段差や傾斜では倒れやすい―などと注意を受けた。実際に電動車いすに試乗し、スピードやカーブを曲がる時の安定性を体験した。

 参加した福祉用具貸与事業者の専門相談員、飯田孝三さん(55)は「運転免許証を持っている人は車に比べ運転操作が簡単だと感じ、安全確認を怠りがち。利用者に安全確認を徹底するよう説明したい」と話した。

 電動車いすは高齢化の進展に伴って増え、県内で推定約一万台が普及している。県警交通企画課によると、昨年の電動車いすの交通事故は十一件発生し、八件が高齢者。そのうち一人が死亡した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年02月16日 更新)

タグ: 福祉

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