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大腸がん検診無料化 福山市、10月末から 特定年齢の市民対象

 福山市は、受診率が低迷している大腸がん検診について、特定年齢の市民の受診料を無料化する。関連経費を計上した本年度一般会計補正予算案が26日に閉会した9月定例市議会で可決。受診率の向上を目指した制度で、10月末からスタートする。

 対象は2011年4月1日現在で40、45、50、55、60歳の市民約3万900人。関連経費は1684万円で、このうち国が半分を補助する。市が10月末に送付する「無料クーポン」を使って、医療機関や集団検診の会場で受診する。

 市によると、大腸がん検診は便に混じった血液を検出する便潜血反応検査。早期発見と早期治療につながる検査だが、市内の受診率は10年度15・6%にとどまっている。市内の大腸がんによる死亡は年々増加傾向で、09年は145人。

 市成人健診課は「大腸がんは自覚症状がないのが特徴。定期的な検診が必要なので受診してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年09月27日 更新)

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