岡山県で３日、１３０７人の新型コロナウイルス感染が判明した。１日当たりの感染者は今月１日の１０５５人を上回り、過去最多を更新、３日連続で千人超となった。岡山、倉敷、津山、赤磐市で県内２７７～２８３例目となる７件のクラスター（感染者集団）が発生。県内での感染確認は２万９４７４人となった。

　県全域を対象とした１月２７日の「まん延防止等重点措置」適用から１週間が経過したが、感染のピークは見通せない状況だ。県新型コロナ対策室は夜間を中心に人流は減っているとしつつ、「強い危機感を持っている。いま一度、基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい」としている。

　新規感染者のうち計１１人は、感染者の濃厚接触者となった同居家族らの検査を省略できる仕組みに基づく「みなし陽性」の扱い。全体の内訳は岡山市が過去最多の６５６人、倉敷市３７７人、津山市５３人、総社市３１人、瀬戸内市２９人、玉野市２６人、赤磐市２５人など。年代別では１０歳未満２１８人、２０代２０５人、３０代１９６人、４０代１９２人、１０代１８４人などで、判明した症状では８人が中等症。

　クラスターは、岡山市が４件で、二つの保育施設でそれぞれ１９人と１８人、病院で８人、高齢者入所施設で７人の感染が判明。倉敷市の児童福祉施設で６人、津山市の医療機関で３６人、赤磐市の学校で８人の感染が分かった。