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イワシの野菜包み焼き 栄養バランス抜群

 秋が深まるにつれ、イワシのおいしい季節になりました。「大衆魚」と呼ばれ、古くから食卓を彩ってきたイワシ。はらに野菜を詰めるひと手間で、ちょっと洗練された雰囲気が味わえます。

 イワシは脳の活性化を促すというDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富。ホウレンソウにはビタミンやカルシウム、鉄分などが含まれ、栄養バランスも抜群です。

 ポイントはホウレンソウをたっぷり使うこと。イワシのうま味がホウレンソウに染み込み、絶妙なハーモニーを生み出します。小ぶりのイワシでもパンパンになるまで詰めて、野菜をしっかり食べましょう。お好みで小松菜を使ってもいいですね。

 私は広島県の漁師町の生まれ。子どものころは魚のえさにするほどイワシがたくさん捕れていました。食養生を習っていたころにこのメニューと出合い、イワシが“よそ行きの顔”になることに感動したものです。付け合わせにシシトウをいためて添え、お皿にたれを散らせばぐっとおしゃれに仕上がります。


<材料>(5人分)

 イワシ    5尾
 ホウレンソウ 1束
 小麦粉    適量
 A(しょうゆ25ミリリットル、みりん25ミリリットル、酒10ミリリットル)
 サラダ油少々

<作り方>

 (1)イワシははらわたを出して洗っておく。

 (2)ホウレンソウはさっとゆでて、3、4センチに切ってしょうゆ少々(分量外)を振って混ぜておく。

 (3)(1)のはらの中に(2)を詰め、全体に小麦粉を付ける。

 (4)フライパンにサラダ油を入れ、両面をじっくり焼く。

 (5)焼き色がついたらAを入れ、からめて照りを出す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年10月14日 更新)

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