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臓器移植普及へ 岡山で講演会 ドナー増など報告、経験談も

 臓器移植普及推進月間(10月)に合わせて、県臓器バンクと県は29日、岡山市内で「いのちのリレーを考える講演会」を開いた。

 医療関係者や学生など約100人が参加。自らも腎臓移植を受けた経験がある日本臓器移植ネットワークの大久保通方専務理事と、脳死した父の腎臓提供を決断した小林美奈さん(44)=兵庫県=が、患者とドナー家族の立場から話した。

 大久保専務理事は、脳死した本人の事前拒否がなければ、家族の承諾で臓器を提供できるようになった昨年7月の改正法施行後、ドナー(臓器提供者)が増加していると報告。「臓器移植は命の贈り物。今後は、ドナーと家族が尊敬され、評価される社会づくりや、心のケアをするシステムの構築が必要だ」と訴えた。

 小林さんはドナー家族の葛藤などについて語った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年10月30日 更新)

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